膵臓の病気;急性膵炎 自己消化
なぜ急性膵炎(すい炎)が起きるのかというと、膵臓の自己消化が重視されています。この自己消化は膵臓に炎症が生じるときの引き金となります。膵臓の分泌する酵素には、タンパク質を分解する働きがあると紹介しました。
膵臓内では、もちろん、タンパク質を分解してしまうと、非常に危険ですので、分解の働きは抑えられ非活性の状態です。これは防御因子とよばれる物質や小さなたんぱく分子がこの酵素に結合していることによるものです。そのために、膵臓内では非活性の状態になっているのですが、膵液が十二指腸に流れると、防御因子やたんぱく分子の結合が離れます。そして、たんぱく質の分解が活性化されるのです。
しかし、これが膵臓内で活性化されることにより、異常が現れます。何らかの原因で、トリプシノーゲンが活性型のトリプシンに変わってしまうとタンパク質分解が膵臓内で生じ、ほかのたんぱく分解酵素を消化してしまいます。
正常であれば、別々に分泌されるはずの酵素が腺房細胞というところで混じってしまうことなどもあり、いずれにしても膵臓の酵素が本来はたらいてはいけない膵臓内ではたらき出すことによって自己消化という現象がおこります。膵炎や急性膵炎はこのような時に起こり出します。なぜ急に膵臓内で自己消化が起きるのか原因は実はあまり解明されていません。しかし、急性膵炎では、非常に多くの消化酵素が活性化して膵臓自体を傷つけてしまいます。
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